■開催日:平成28年6月20日(月曜日) 午後0時00分~午後1時30分
■開催場所:熊本産業展示場(グランメッセ熊本)応接室2
■出席委員:坂本 正 議長、他評議委員5名
代表取締役 梶原 一生、他役員1名、推進役1名、顧問1名、事務局3名
■欠席委員:1名
■代表取締役あいさつ
代表取締役 梶原一生より挨拶を行う。
■新任挨拶、新評議員挨拶
弊社の新任として二子石顧問、末廣業務推進役と新評議員として谷﨑評議員、片岡評議員が挨拶を行う。
■議事
第1号議案
「施設及び設備等の使用許可の最終的承認」について
事務局から資料を基に4月~12月分の施設及び設備等の使用許可申込状況と予約取消手続き状況について説明を行った。
また、4月14日の熊本地震前震以来、グランメッセ熊本施設、設備が利用できない状況となっていることから、現時点で9月までの予約の取消手続きを行っている旨、説明を行い、全出席評議員から承認された。
第2号議案
「その他の施設提供、使用許可に関する事項」について
小山常務取締役が資料を基に熊本地震以降の避難所、罹災証明書発行所、トレーラーハウス設置、その他の使用について説明を行い、全出席評議員から承認された。
※「利用者トラブル等への対応に関する報告の承認」について
「イベント支援金等交付の承認」について
上記2件についての議案は今回はございません。
■報告事項
1. 平成28年2月、平成28年4月分 月次報告について
2.熊本地震によるグランメッセ熊本の被害状況報告並びに今後の見通しについて口頭にて小山常務取締役が現状、分かっている範囲での被害状況と6月中旬までに熊本県が被害の詳細調査を行うこと、また、今後について県と打合せを行っている旨、説明を行った。
■その他質疑応答および意見
評議員挨拶での発言
・被災の施設の中で他の施設に合わせて特にグランメッセの話が出てくる。
・経済界にとってグランメッセの存在は大きい。イベントが重要。
・1日も早い復興を経済界としても願っている。
・熊本の復興における賑わいのためには欠かすことが出来ない施設。
・協会としても観光やコンベンションにおける部分でも一刻も早い復興に力を入れている。
・多くの施設に被害が及んでいるがグランメッセに関わりある産業にも力いれる。
・h28は既にコンベンション開催が入っている。市民会館も1年ほど休館の中、よそに取られないように助成金の活用を考えて、助成しながら代替え地としてグランメッセで開催出来るなど1日も早く復興出来ればいい。
質疑・応答・意見
評議員
新規・コンサートなど多くの予約が入っていたことについての質疑
「許可取消になったものについて、これでもうしないのか今後の開催の約束があるのか教えてほしい」
事務局
熊本で開催したいとの話もあるが、グランメッセで出来ない以上、マリンメッセ福岡や西日本総合展示場また本州、コンベックス岡山まで広げて開催する話は聞いている。現在、どんどん県外へ逃げていく状態となっている。
評議員
経済界、商工会議所にも「グランメッセの中が使えなくとも駐車場を使わせてもらいたい」「大型テントを立ててでも何かしたい」との声が届いている。
「植木市会場からピストン輸送を行ってもいいからお願いしたい」「とにかく賑わい自体を早くやりたい」「しかし今、その拠点がない。」との声がある。
経済界としてもグランメッセを利用したい人にとってもすごくグランメッセには期待感がある。
評議員
県としても今後の工程やスケジュール、再開のメドなど具体的な計画を早く出したほうがいい。
知事の復興的な拠点としての位置づけとしてグランメッセは間違いないだろうから
評議会としても出された意見について文書をまとめ県へ提出した方がよい。
評議員
再開、復旧のゴールを会社としてはどう設定しているか?
そこが県との交渉でも重要であると思う。
梶原社長
出来れば部分的にでも早く復旧出来たところから順次再開したい。理想は12月までに工事を行い1月に再開できればベストとの考えで計画は仮で立てている。
それがどうしてもだめなら最低4月にはオープンしたい。
評議員
今回の工事は元の姿に戻すだけでなく、これだけの施設なのでグレードアップなど、改修工事での仕様などの変更はないのか?
社長
防災拠点ではあるので普通の改修工事だけでいいと言うことにはならないと思う。今回のような地震が来ても大丈夫なようなものにはなるだろう。
それだけの工事をして本当の意味での防災拠点として成り立つと考える。
評議員
天井は現在、規定の特定天井でないため、その他の不適格の部分などについて今回上積みでもしてでも改修していかなければならない。また防災計画も十分な計画が必要。特に公共施設からするべきだろう。
評議員
知事が言われる創造的観点含め、南海トラフを想定していた防災拠点グランメッセが今回の震災で使えなかったことは防災的に問題があった。そういう意味でも原状回復するときにはプラスアルファーで改修しなければ復旧したとは言えない。
特にここは益城なのでちゃんと復旧してシンボリックな意味でも必要。
そこでこの評議会でこのような意見がでていると県には評議会の正式な意見として出してほしいし、出すべき。
評議員
復旧したときこの公共施設であるグランメッセが災害拠点等のモデルとして必要。
評議員
自分のビルでも備えや設備含め今回強化した。今までは備えをそれぞれ個別に施設毎で行っていて情報共有などがなかった。公共的な施設や公共サービスを行っているところは特にそれぞれの施設とのネットワークを作り、どのレベルでできるか?協力できることは何か?課題は何か?など話し合うことやそのような場が必要だろう。
評議員
個別では限界がある。ネットワークが必要。特に公共施設(グランメッセ・県劇・市民会館・体育館等その他)は壊滅的なので早急な復旧を行い、その柱となるのがグランメッセだろう。
そのようなネットワーク作りを評議会としてここで提案する。
これから県の方が知事を中心に創造的復旧をするときの公共部門のネットワーク作りの拠点としてグランメッセを位置づけてほしい。戦略拠点としても。
知事がこの場所が重要だと言われている。
社長自体が言われる指定管理者としての集まりも重要。
熊本県にとっても重要なので今日集まっている、産業界、観光、コンベンションのメンツの方々から今話し合っている内容や早急なグランメッセの復旧の要望があることを県へ伝える必要がある。
熊本の観光の拠点と言った時、もちろん熊本城・阿蘇含め、産業の拠点であるグランメッセがなければ拠点とならない。その意味でも早急な復旧が必要である。
評議員
指定管理者として再開に向けたスタンスをどうするか?
防災拠点として構造を強化する等、完全復興を目指すのか?
暫定的に部分的でも再開するのか?
会社として顧客を逃がしたくないので再開するべきなど考えるべき。
評議員
マスコミがかかわっている指定管理者なので早急に復興したときに大々的に取り上げ、復興のシンボルとして企画も考えていると県へも伝える必要がある。
評議員
今後、コンベンション・観光含め、防災拠点視察など全国の地方自治体から来るはずで、グランメッセもその中心となるだろうから熊本の復興のシンボルとしても早急な復旧を期待する。
評議員
コンベンション・観光含め、防災拠点視察など受け入れ発信する場所として発信拠点が必要。それがグランメッセだろう。
評議員
県についても、緊急的なこのような災害対応の部分については通常とは違ってスムーズな手続きや対応をしていただきたいし、勉強することが重要。
早急な対応がいかに必要か、それによって救われる部分が多い。
他の災害にあった市町村の知恵も借りながらやるべき。
評議員
県から「経営支援については心配するな」「復旧については県でしっかりやる」と言ってもらわないと指定管理者としては気が気ではないし評議員としても黙ってはいられない状態となる。
そうしなければ、グランメッセの管理運営が成り立たなくなる。
そのためにも早急な復興と今後の工程が必要であるし、今後グランメッセを県がどうするかまたどうしたいかというきもを聞くことが必要。
そこら辺の内容が分からないと県からいつまで経っても返事は来ない、そうしないとこちらからどうするのか何回も聞かないといけなくなる。
施設の経営支援が後回しになる可能性もあるので声を大にして訴えるべき。
■その他