■開催日:平成29年2月20日(月曜日) 午後0時00分~午後1時30分
■開催場所:熊本産業展示場(グランメッセ熊本)応接室2
■出席委員:坂本 正 議長、他評議委員6名
代表取締役 二子石 隆一、他役員1名、推進役1名、事務局2名
■欠席委員:0名
■代表取締役あいさつ
代表取締役 二子石隆一より挨拶を行う。
■議事
第1号議案
「施設及び設備等の使用許可の最終的承認」について
事務局から資料を基に2、3、4月分の施設及び設備等の使用許可申込状況について説明を行い、全出席評議員から承認された。
第2号議案
「グランメッセ熊本 利用料金の減免処置の改定」について
小山常務取締役から資料を基に利用料金の減免処置の追加修正について説明を行い、全出席評議員から承認された。
※「利用者トラブル等への対応に関する報告の承認」について
「イベント支援金等交付の承認」について
「その他施設提供、使用許可に関する事項」について
上記3件についての議案は今回はございません。
■報告事項
1. 平成28年12月、平成29年1月分 月次報告について
2.別紙事業継続計画書(BCP)案について報告を行う
3.・任期満了評議員の再任について ・次回開催の日程について
■その他質疑応答および意見
評議員
事業継続計画(BCP)の非常に重要な点について、網羅的・包括的に報告がありました。連絡協議会の設立などこちら側の事前の取り組みが良かったので、ヒアリングの実施など国を含めて対応がうまく行って良かったと思います。
県の広域防災活動拠点として使用され、施設が利用できなくなる期間はどれくらいを想定していますか。
業務推進役
物資の輸送体制が確保されるまでの間ということで、あまり長い期間は想定していません。
評議員
二点のお尋ね・お願いですが、一点目は(感染症の)パンディミックだけではなく、テロ行為の発生も想定に加えてもらえばということと、パンディミックの関係では「隣接県での発生」或いは「九州内での発生」でも何らかの対応が必要になるのではないかということ。また、「発熱者の入館自粛」を行うには、空港のように体温検知器も必要になるのではないかということ。
二点目は備蓄の関係ですが、避難者があれば仮設トイレが必要になって来るので、いくらかは備蓄しておいた方が良いのではないかということです。
業務推進役
「隣接県での発生」については、想定の段階に加えたいと思います。また、発熱者の把握については、催事主催者を通じて自主申告してもらうことで考えています。それから、仮設トイレについては、国から益城町に配給された約200基の内の14基を、町からお借りする形で備蓄しているところです。
評議員
このBCP、大変詳細に策定されていますが、実際はこれに基づき更に人員の整理とか配置とかが必要になるのだと思います。
評議員
グランメッセには2千台以上の車中泊があり、熊本市からも多くの避難者があって混乱したと思うが、同じ県民ということで益城町で救援対応するように指示した。総合運動公園にも多くの避難者が詰め掛けたが、余震が続くという情報だったので体育館の中には入れなかった。本震で重い天井材が落下したが、お陰で死者や怪我人は出なかった。
また、国は災害復旧は現状回復が原則と言われるが、それはおかしい。天井が再び落ちるようなことがあってはいけないので、体育館は建て替えることにした。
評議員
県や町の所管もいろいろ係わってくる。町長の方でグランメッセに対する御意見があれば挙げていただいて、協議・調整していただければと思う。
評議員
別添1(被害想定別業務仕分け一覧)下段の人員配置については、被害想定パターンを通した人員体制としては記載の通りだと思うが、時間の経過に伴って必要人員は変わって来るのではないか。その点の記載も充実してもらえればと思う。
また、別添2(非常時に必要な設備・備品等の状況)中の「非常用電源」については、現状で良しとされているのか。それと、防寒対策の為に毛布2千枚が必要だということであれば、金額が合わないのではないか。
それから、広域防災活動拠点としての役割は、指定管理業務の中にきちんと位置づけられているのか。
常務
はい、位置づけられています。
評議員
それなら、大事な役割を果たすのだから、説明があった指定管理料の話は当然の事ですよね。それが総務省ヒアリングの中で補完的に確認されたことは良かった。
業務推進役
別添1に関しては御指摘の通りなので、被災者受け入れマニュアル等の中でもう少し詳細に記述するようにしたいと思います。
総務部長
別添2の非常用電源については、停電時の中央監視盤操作等に必要な最小限を備蓄しています。補助タンクは整備していませんが、一年前には太陽光パネルと蓄電器が整備されています。随分以前に作成していた資料で、計算間違いもあったようです。
評議員
実際には、それらの中で遣り繰りする事になるかと思います。
評議員
別添2の資料には、既に備蓄されている物と、これから整備する必要がある物とが混在しているという事でしょうか。機能面についても整理された方が良いと思いますが。
業務推進役
はい。20ページの上段の表に既に備蓄済みの物を、下段に今後必要と考えられる物を記載してはいますが、もっと分かり易いように整理して参ります。
総務部長
投光器などは隣の消防学校等に備蓄してあり、県が運んでくる予定の物もあります。
評議員
緊急時には思うようには行かないので、必要なものは備蓄しておく方が良いですよね。
評議員
燃料については、町では災害協定を結び、優先的に確保できるように計画しています。給食センターも防災の観点から空港との間に立て替え、非常時には1万2千食の炊き出しを提供できるようにしたい。町の防災拠点としては、グランメッセも考えて行きたい。
評議員
このような大きな災害があった時には、元通りに戻すのではなくて、より良い状況にして行くことが復興の考え方。町長さんも、同じ事をおっしゃっていると思った。
また、震災でグランメッセを使えなかった利用者には、代わりに使った施設の使い勝手等を聞いて、今後のグランメッセの改善に活かして欲しい。
社長
全ての利用者をカバーできてはいませんが、県外施設を利用された催事を訪問し、グランメッセとの違いやお客さんの流れなど、いろいろお尋ねして纏めてはいます。
評議員
今後の営業政策にどのように活かすのか。例えば、強靱化計画への反映とかを行えば、利用者の安心に繋がるのではないか。
また、BCPについては、我々素人では経験則しか解らない。パンディミックやテロなどの件はもっと専門家の知見が無いと、きちんとチェックできないのではないか。
評議員
BCPについては、今後、県の専門部署に提出されるでしょうから、検討いただいた結果を我々評議会に返してもらうなど、補完していただきたい。グランメッセのBCPは一つのモデルになるのではないか。
評議員
実際の経験に勝る物はない。グランメッセの方も今回のノウハウをソフトにしてビジネスに活かしていただければ、全国の指定管理者の参考になるのではないか。
それから、4月10日から21日まで県庁ロビーで「熊本地震写真展」を開催するので、御覧いただければと思います。
評議員
危機管理に関しては常に見直しが必要ですから、今後も改善を続けていただきたいと思います。